そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

オン・ザ・ロード・ムービー

水谷豊の新聞記者支局ものや、浅見光彦シリーズは好きだったが、

「相棒」シリーズは見ていなかった。一部に根強いファンがいるのは知っている。乗り遅れてしまったのだ。

ところが、先日たまたまテレビのコンセントを入れると(省エネのため、コンセントで入切をすることになっている)、

「相棒」に岸恵子さんが出ていた。この回は、刑事コロンボのような作りで、

国広富之の、うらぶれた元二枚目の結婚詐欺師というのもよかったが、

さすがの岸恵子さんも、老境で多少危うげなところもある(失礼!)とはいえ、

余裕のある洒落たドラマになっていた。

さすがに人気あるドラマは冒険が許される。と見終わって、スタッフに監督 和泉聖治の名前を見つけた。

ピンク映画出身で、1982年松竹映画『オン・ザ・ロード』で晴れて一般作品デビュー。

真ん中に一本太い芯が通っていることが、面白い映画の条件であることを、このとき知る。

単純でいい。ぶれないこと。あとは枝葉末節に過ぎない。

それがすべてではないが、少なくとも娯楽映画の王道だろう。

他にもテレビの単発などで、実にいい作品を残している。悲しいことに、ストーリー他、すっかり忘れて、感動した記憶しか残っていないけれど(苦笑)

Fellows.