そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

“アグリ”カルチャーコンサート

5月22日 土曜日

合志市総合センター「ヴィーブル」で、
3月まで、九州沖縄農業センターに勤務して、
大豆の農商工連携を研究していた笹原和哉氏が、
熊本を離れるにあたり、
奥さんのソプラノ歌手 笹原美香さんと一緒に
コンサート付き講演会を企画したもの。

先日の「ドレミの広場」のスピンオフとも言えるが、
まさに、合志市にピッタリの素敵なコンサートでした。

演目1.農村と都市の共生

笹原さんは、「世代間倫理」という言葉を使われました。
現世代は、未来世代の生存の可能性に対して
責任を持つということです。
そして、農村は世代間倫理を実践してきた。
だから、それを支える意味がある、と。
その媒介となったものが、
農地であり、集落であるということです。

しかし、現状では、
◆担い手がいない。
◆人の交流が少ない。
◆圃場の効率の悪さ。

以上3点が、問題になっています。

そこで、
①農家と加工を結びつける。
②低コスト化と、農村景観ヴィジョン
が、重要になってきますが、

そこに、奇跡の作物である大豆が登場します。

登場といっても、
前から、そこにあったのですが、
それを商売として成り立たせるには、
いくつかの壁があります。
壁がなかったら、もうとっくに成功している。

では、九州沖縄農業センターのページから、
リンク「大豆の用途 利用と加工

まあ、ともかく(途中省略するが)
クロダマルという品種を、大分県
商品原料のルートに乗せることに成功したという
その報告がありました。

一つ、農商工連携について、
鋭い指摘があったので、
ここに書いておきます。

●買主との交渉は、行政には向かない。
なぜなら、流通を知らないし、立場上
リスクを負う行動が取れない。

行政主導の特産品づくりの困難さというか限界である。


そして、妻のイタリア留学にくっついて行ったおかげで、
イタリアの米作りに直に触れることができて、
それで、また新たな境地を発見したという笹原(夫)氏。
二人の出会いと結婚、
そして、子宝にも恵まれることができたことが、
おそらく研究の社会性の広がりを生んだのではないかと、
私は勝手に推測します。

このコンサートが生まれるまでの道のりに、
ぐるーぷたかんぽを中心とした
人と人とのつながりと、
楽しみながら、作り上げるパワーの存在が・・・。
耕すカルチャーは、やはり
「ザ・グレート・カントリー~偉大なる田舎」にふさわしい。



It is good for the great country.