年明けて、平成24年2月5日、
ハンセン病元患者の男性が殺人に問われ、
無実を訴えながら死刑執行された「藤本事件」を題材に、
差別や偏見の根深さを描いた(12月13日付熊日新聞による)
映画『新・あつい壁』の上映会が、
合志市の国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園である。
上映会は、午後1時からと午後4時からの2回。
午後3時から中山節夫監督が映画や事件への思いを語る。
無料。
連絡先は、Tel.096(248)5342 菊池恵楓園入所者自治会。
この映画でルポライターを演じる趙 珉和。
いい役者だなと思っていたら、
NHKの朝の連続ドラマ「てっぱん」で
昨年かつおぶし屋の社長を好演した。
中山監督のプロデューサーとしての手腕を買いたい。
熊日では「藤本事件」としているが、
通常、「菊池事件」あるいは「F事件」と呼ばれる。
ここにハンセン病への差別意識の根深さと
取り上げ方のむずかしさがあると言える。
今朝の熊日に「恵楓園の保育所 完成」の記事。
「保育所は、菊池恵楓園の将来構想の一環。
国立ハンセン病療養所の将来構想に基づく
保育所開設は全国初」の記事あり。
年明けには合志市の公式ホームページにも
関連記事が出てくるものと思うが、
このタイムラグに、国と地元合志市の
将来構想に関する微妙なすれ違いを感じる。