今年も7月を強調月間として、社会を明るくする運動が行なわれる。
私も保護司を拝命して、もうすぐ2年になるので、
その意義について偉そうなことを書けるわけだが、
大方の人と同じように、形骸化した運動だと思っていた。
本日、合志市の推進委員会が開かれた。
その実行部隊の一つとなる保護司会のメンバーからも、
例年変わり映えしない運動の在り方を見直し、
もう一度啓発に力を入れるべき時期ではないかという意見もあって、
特に小中学校の校長を始めとする教職員に
もう少し理解を求めるべきではないかということになった。
この社会を明るくする運動の行動目標は以下の通り。
①犯罪や非行をした人たちの立ち直りを支えよう。
②犯罪や非行に陥らないよう地域社会で支えよう。
③これらの点について、地域社会の理解が得られるように
協力しよう。
犯罪や非行をした人たちは厳罰に処すべきであり、
社会復帰など認めるべきではないという考えの人たちを
私たちはどう説得できるのか。
重点事項は、次の2点。
「立ち直りを支える取り組みについての理解促進」
「就労・住居等の生活基盤づくりにつながる取り組みの推進」
居場所がない→犯罪→反省・償い→社会復帰・・・と
順調に行けばいいが、また最初の「居場所がない」に
戻ってしまうケースも多い。
犯罪を繰り返す人たちに中に、
高齢で身寄りのない人、
また知的障がいを持っているのに関わらず、
適切な支援を受けていない人たちが
少なからずいることもわかってきた。
パンフレットには、こう書いてある。
社会を明るくするサイクル
犯罪からの立ち直りには、彼らを見守り、支える
地域社会の温かい心が必要です。
彼らが、立ち直り、二度と犯罪を犯さなければ、
私たちが暮らす地域も安全で安心なものになるのです。
「犯罪が起こるサイクルを変えるのは、あなたのまなざしです」
きれいごとばかりではないかもしれない。
だからこそ、きれいごとを忘れてはいけないのだ。