そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

国際土壌年

合志市泉ヶ丘市民センター図書館で、日経を読む。
ヴィーブルの図書館にも行ったのだが、
バスの時間があったので、泉ヶ丘で降りて、
ちょこっと寄ったのだ。
泉ヶ丘に引っ越して20数年になるが、
恵まれた環境にあることをしみじみ感じる。
村上春樹が昔よく書いていた小確幸
つまり小さいけれど、確かな幸せである。

この泉ヶ丘図書館のいいところは、
西合志、合志図書館の蔵書から読みたい本を予約して、
それをここで受け取れるところだ。
もちろん逆もできる。
つまり、熊本のTSUTAYAでは、DVDなどを
どの店で借りてもどこでも返せるというのをやっているが、
市立図書館がそのサービスを提供している。
すべての市民が図書館まで歩いて行けるわけではないが、
この3館体制は他市町に自慢できるものである。
ただ、図書館に縁のない、
いや縁をつなごうという気のない人には、
まったくその意義が分かってもらえないのがつらい。

それはそうと、その日経の「ニュースクール」というページに、
国連食糧農業機関(FAO)が定めた「国際土壌年」の記事があった。
「土壌を大切にすることが経済成長や貧困の撲滅などに
重要だとして、2013年の国連総会で決議」したとのこと。

わが国の農業環境技術研究所の八木一行さんによると、
1センチの肥沃な土を作るには、
100年から数百年かかるのだそうだ。

熊本は、阿蘇山の大噴火による大火山灰と
火砕流のおかげで、肥沃な土を得ている。
昔から水に恵まれた土地ばかりではないが、
ダムや地下水の汲み上げでその苦労も激減した。
いつの時代も雨の恵みは豊かだった反面、
水害で表土が流されるということもあっただろう。
そういうことを考えながら、
中東やアフリカ諸国にも思いを馳せてみよう。