そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

夏休みの不自由研究・節水社会実験

 熊本市の節水社会実験、今年で2回目である。リビング熊本7月1日号に広告が出ていた。くま経プレス7月号には「守ろう!熊本の地下水」という記事があった。熊本市では生活用水のほぼ100%が、熊本県全体ではやく83%が地下水で賄われているとのこと。ただし、県の83%というのは平成9年の統計。これはちょっと古すぎる。

 そこで、生活用水の無駄な使用をなくし、大事に使おうという運動がここにあるわけですが、雨が少なくても水の供給には支障が出ない熊本では、節水意識の向上は至難の業である。
 素人考えだが、地下水が枯渇したら、それを取り戻すにはおそらく100年単位の時間が必要なのではないか。と、そこら辺を強調しないと、危機感は出てこないと思われる。

 それに、だ。果たして生活用水だけの問題かということもある。誘致企業による地下水の汲み上げの比率は、全体からすると減少しているというが、数字が出ていないだけに信じがたい。少子高齢化が進めば、生活用水の使用の自然減もありうるのではないか。生活用水の節水は当然やらなければいけないことだが、工業出荷高を上げるために、地下水を切り売りしていることを隠してはいけないと思う。

 しかし、税収確保のためには、県民一人ひとりが我慢すべきだと言われれば、まあそれも致し方ないか。熊本市民が特に節水しなくてはいけないのは、地理的に最終消費地だし、人口も多いから仕方ありませんね。