そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

シンプル・ライフ

2月26日 火曜日

熊本大学政策創造研究教育センターによる→リンク
平成24年度知のフロンティア事業で、
スマホ・アプリによる新しい交通調査が創るもの」という
事例発表会が熊本パレアで行われた。

先日、上熊本駅から熊本市電に乗ったのだが、
あのときは始発駅で、発車まで少し時間があったので、
このつり革広告に出合うことができたのだ。
これも縁というものか。
終わってるイベントもあったしね。

昨年秋に熊本都市圏で大々的に行われた
パーソン・トリップ調査実施と併せて、
今回取り上げられたスマホ・アプリの活用である。

何せ、スマホ・アプリ配布型の交通調査は
日本国内で初めてのことである。
それに紙ベースよりもほとんどの面でメリットがある。
想像はつくが、それを実行するには
受け皿というか、手を挙げる人がいるかどうかである。
だからまだ試行段階とはいえ、今回導入できたことは大変喜ばしい。
さすがに熊本のわさモン気質である(ほめている)。

で、その発表の後にあった
アプリを使ったバス・ロケーションシステムの紹介。
これはすごいと思った。

バス・ロケーションシステム(略してバスロケ)というのは、
自分の乗りたいバスが今どこを走っているのか、
それをリアルタイムで知ることができる装置のことだ。
現在のバスロケは、通町筋や水道町など
全部で8カ所あるのだが、その設置費用は
500万から1000万円かかっているらしい。
大きさから言って、水道町500万円、
通町筋は巨大なので1000万円なのではないか。

開発したのは熊本大学の大学院生であり、
先の公共政策コンペで発表→リンク 
最優秀賞を獲得している。

実際に導入するにはまだまだ解決すべき課題は多いが、
それに取りかかったことが大事なのだ。
すべてのバス(公共交通機関)路線網をカバーできるから、
時刻表と路線図がポータブルになるし、
乗換など目的に沿った検索も容易になるだろう。
最も大切なことは、
このアプリの内容が更新されるときに、
誰にでも使いやすい、便利な公共交通とはどういうものか、
それが試されると同時に、実際により良い形になることである。
またアナログな面、
たとえばバス停の表示が飛躍的に改善されることにもつながる。

それってどうなの、というプロジェクトが多い中、
これには正直、最大級の期待を寄せる。
何とか実事業化まで漕ぎつけてほしい。