毎日の日経平均の数字が気になる。
別に株に投資しているわけではないのだが、
以前、生命保険会社に勤めていて、
保険料を株式でも運用していたので、
その動きに興味を持つようになった。
安倍政権では、アベノミクスが株価で評価されることもあり、
下がるとうれしいという、倒錯した喜びを持つに至った。
株式市況は、円相場と連動するところもあるので、
対ドルで円安か円高かは、解説だけでなく、
社会情勢と世界の動きを考慮しながら、
自分なりに、投資家の判断の根拠を推測する癖がついた。
いま、昨年8月の新聞を整理しているが、
8月21日から中国発の世界同時株安が起きている。
いま英国のEU離脱ショックでの株価下落が注目されているが、
昨年のショックの方が大きかったのではないか。
人の印象は身近な事件の方に重きを置くので、
現在、英国とEUの今後が注目されるのは自然だが。
いろいろな人が数字を挙げてアベノミクスの化けの皮について
批判している。そこから導き出される最もシンプルな答えは、
どんなにその力を誇示しても、
一国の経済政策だけでは、
円相場も株価も思うようにはならないということだと思う。
国内の天気といえども、気圧配置や海流や海水の温度など、
世界中の変化に影響を受けるように。
もちろん、だからこそ、各国で協調できるところは
やらなくてはならないということなので、
一国の宰相としてはもう少し謙虚になるべきだろう。
ということは前々から書いている。
性格というか考え方の違いだと思うけど、
虚勢を張るのが優れた政治家だと思っている人もいる。
先週、一旦大幅に下落した日経平均が
昨日来、値を戻しているのは、年金基金が買っているから、
という人もいる。私もその可能性があるような気はするが、
投資家心理としては、売られすぎに買い戻しというのは
普通の反応なので、そんなものかと思う。
自分では投資していない素人はのんきなものだ。
ただ、日銀がもはや打つ手なしの状態のようにも思え、
もはや剣が峰、今日の小池百合子ではないが、
「崖から飛び降りる」しかないのではないかということは、
アマチュアなりに危惧しているところだ。