そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

人口10万人都市を目指す

昨年の統一地方選挙のとき、リーフレットを作った。
中身は「いま、考えていること」と控えめ。
一議員でできることは限られているけれど、
多少はインパクトを持ったものをと考えたのだ。
その中に
「10万人都市を目指す(空き家を活用・世代交代)」がある。

都市計画区域のいわゆる線引があり、
開発に規制がかかっているので、
農家などでは特に自宅の建替えさえ
簡単にできないという地域がある。
反面、地区計画、集落内開発により、
宅地開発が可能な場合もあるので、
どうしても不公平感があるのは事実である。

私は開発の偏在に関しては、ひとまず置いて、
空き家を活用することで人口を減らさない、
というか若い世代が入ってくれば、増える、
というかなり単純化した理想を取り上げている。
将来人口推計では8万人も視野に入るが、
人口推計の通りに達成するには、
都市計画区域の見直しが必要だとはならないだろう。

「10万人都市を目指す」ためには、
市街化調整区域を大幅に市街化区域に編入するという手もある。
だが、私の理想とする「ザ・グレート・カントリー
(偉大なる田舎)」はそれではない。
だから、きちんとデータで以って、あと3万7千人増を
空き家の活用で達成するというのは、不可能ではないか。
そう考えた。

そもそも、なぜ10万人かというと、
10万人以上の人口にならないと、行政の効率化が
図られないのではないかと思うからである。
いわゆるコンパクトシティである。
しかし、今回のコロナ禍の現状を概観すると、
そもそも行政の効率化そのものを再定義すべきではないかと
考えるに至った。

「withコロナの時代」とも言われるように、
これからのまちづくりを、収束ではなく、
継続と慣性で見直すことが必要ではないか。
テレワークをはじめ、世の中がすっかり変わるのではないか。
そういう感慨を抱く方もいるが、
そう簡単に私たちは変わらないと私は思う。
そういう考えに確たる根拠があるわけではないが、
人生60年の経験からである。