そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

「好き」と仕事の距離

いきものがかり水野良樹の「そして歌を書きながら⑱」から
数回引用してきた。いきものがかりが好きというわけではないが、
いいことを書いている。
今回は令和2年(2020年)9月28日付熊本日日新聞より。
「得意なこと」は言い訳がきかない。私はそれが苦手だから、本気ではやっていないから、と逃げることはできない。自分が最も戦いやすい場所で負けることの敗北感は大きい。
自分のアイデンティティーそのものだと思っていたことが厳しい評価を受けたとき、人は全人格を否定されたような感覚に陥りやすい。
「好きなこと」を仕事にするのは(それがあなたにとって大切なものであればあるほど)自分の存在自体を評価にさらすことと限りなく近くなっていく。
それは思っているよりも過酷だ。しかも、追い打ちをかけるようだが、世の中には「好き」の度合いが尋常ではない傑物がごろごろいる。自分の「好き」は生易しく半端なものである
と思い知らされる瞬間が何度も訪れる。しかし、くじけてはならない。
あくまで仕事にしたいなら、彼ら天才とも他者の評価を奪い合わなくてはならない。
「やり続けられるか?」と問われてそれでも足を踏み入れてしまう人がたくさんいる。その覚悟は肯定したい。自分もその一人だからだ。一つだけ良いことを最後に記しておく。
悔いは残らない。
 
真実である。