花冷えという言葉があったね。
今年は桜の開花が早く、散るのも早い。
だから、花冷えのタイミングが浮いている。
さて、3月21日から大滝詠一さんのストリーミングサービスが
解禁された。開始ではなくなぜか「解禁」というのは
YouTubeに対抗して「公式」を強調する意図かもしれない。
周年企画でパッケージ界隈は勝負している昨今、
ナイアガラレーベルからも、ついに最後と思われる
「ロング・バケーション」の40周年盤が発売された。
大瀧さんが健在のときは、周年リマスターに賭けていたので、
ひょっとすると、世界初のCD化作品の一枚になったことと併せ、
執念の周年企画でも世界初となるのかもしれない。
アナログからデジタルへ、録音からマスタリングまで
すべてが異次元に突入した時代に、さまざまな苦労を重ねた
音楽業界の先達の一人であるとともに、
一介の趣味人でもあるところが素晴らしい人。
語り尽くせぬ。
いやいや、こういうことを思って書き始めたのではなかったが、
3月21日は今年も過ぎていった。
オー!マイ・ボス!恋は別冊で
熊本放送の番組モニター募集のために書いたもの。
募集それ自体が本気でやっているとは思えない
いい加減なやり方というか、ホームページの仕様だった。
番組は今夜最終回。
モニターは不採用。
米国のドラマで似たような設定の番組があったような気がする。
人気の上白石萌音を使った安直さをはじめ、
他のキャストも絵に描いたようなお手軽さである。
ストーリーも先が読める。意外性もない。
それなのに、憎めない。見てしまう。
ある意味、それがいま必要とされるドラマなのだろうか。
なぜ、玉森裕太なのか。よくわからないが、悪くはない。
というか、好感度が高まった。
多分個性の無さが逆に強みになったのかもしれない。
編集長役の菜々緒と姉弟というのも意外性というよりコミックそのもの。
しかし他のキャストにおいても、
高橋メアリージュン、ユースケ・サンタマリア、なだぎ武、
それぞれにいい味を出していると思う。
特になだぎファンとしては久しぶりでうれしい。
ユースケの宇賀神副社長の演技に迷いが見えるのは、
本人のものか、そういう役作りなのか、どうだろう。
倉科カナのハジケぶりには華がある。
間宮祥太朗の陰もいい感じに出ている。
久保田紗友も地味だけど、よくツボを押さえている。
つまり、適当な寄せ集めといい加減なお話に見えて、
しっかりとした作りだということなのではないか。
誰もが深読みをしたいためにドラマを見ているわけではなく、
仕事や家庭や人間関係でさまざまなストレスを抱える私たちが
どっぷりとその世界にはまることができる小一時間。
奈未役の上白石萌音は私の好きなタイプではないのだが、
そのスラップスティックな動きとオーバーな表情はなぜか許せてしまう。
ケレン味のない馬鹿さ加減で小さな歯車を回しつつ、
ファンタジーを大きく動かしている。
細かい部分ではそんなことあるわけないだろうとツッコミを入れながら、
大笑いしてしまう。それが計算通りだとしたら、すごい。
付け加えれば、熊本の家族がまた絡んできてくれたら、ありがたいです。
スーパードームツアー
ザ・イエロー・モンキーのドームツアーのブルーレイ3枚組を
少しずつ見ている。なんと贅沢な。
2019.12.28ナゴヤドーム
2020.2.11京セラドーム大阪
2020.11.3東京ドーム
新型コロナがなければ、東京ドームは昨年4月に2公演ある
予定だった。そういうこの歴史の記録ともなる。
期せずしてイエローモンキーは時代を映す。
そういうロックバンドなんだな。
つくづく思う。