そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

晴れた日には永遠が見える

マイブーム・2000~7/21/2005・k290

私のマイブームは、2000円札を使うことです。待っていても、なかなかやって来ないので、銀行で両替してもらいます。 それなのに、いざ使うときは、少し申し訳なさそうに、お店の人に「2000円札です(すみません)」といった感じで出さなくちゃいけない。 何も…

卒業を間近にして~3/28/1968・k281

ぼくは、6年間あきもせず学校に通ったなと思う。春・夏・秋・冬を6回もくりかえしたわけだ。でもまだ学校にいかなければならない。 それは、ぼくの希望をはたすのに必要なことだからだ。その希望とは、世界中の人によろこんでもらえるまんが映画をつくること…

Voice Squad④~6/25/1995・k280

マーク・ボランは、30歳を前にして、自動車事故でこの世とおさらばしてしまって、当時高校生だった僕は、「週刊プレイボーイ」の読者欄に、その死を悼んで投書した。そして、源泉徴収された残りの4,500円を、郵便為替で受け取ったのだった。 マーク・ボラン…

Voice Squad③~6/24/1995・k279

ところで、最近耳につく言いまわしに「~じゃないですかァ」というのがあって、これ気になりだしたら、本当に気になるもので、自分で使ってしまっていることに気がつくと、なお一層、何かやばいみたいな気になってくるじゃない~? 他人に同意を求める言いま…

Voice Squad②~6/23/1995・k278

坑内カナリア理論という説があって、それは、カート・ヴォネガットというアメリカの作家が、少なくとも20年以上前に発表したもので、感受性の強い小説家や芸術家は、身に迫る危険を敏感に感じ取り、一般の人より先に、まるで炭鉱内におけるカナリアの役目…

外来語の言い換え例について~12/31/2002・k277

国立国語研究所で、外来語の日本語への言い換えを検討しているという。確かに外来語が安易に使われているのは事実だが、日本語に言い換えることで失われるものもある。 言語は、もともとその国の歴史や文化を背負っているものなので、本当は完全に他の国の言…

「つまらない」と言いつつ、いつも見るテレビ~12/7/2002・k276

テレビがつまらないとか、視聴率が悪いとかには、様々な原因があるのだろうけど、ここ最近の「ザテレビジョン」を見ていると、テレビ番組の面白くなさが、誌面にあふれていることに気づく。「昔はよかった」ふうの書き方になってしまうが、何年か前の貴誌に…

週刊クンタキンヤ~1/5/2003・k275

小学5年の二男と、車で買物に出かけた。新しく売り出された、だだっ広い分譲地の外れで「ボク、こういう所とおると、なんかセツナクなるったいねー」と息子が言う。「セツナイってどういう意味かわかっとると?」「さびしいとか、かなしいとか...」と息子…

聞こえる「戦後政治の語り部」の声~5/22/2004 ・k273

お年寄りの話を聞くのが好きだ。自慢話も失敗談も幾度となく語られたために、それなりに洗練されている。本紙に連載された松野頼三さんの「わたしを語る」では、生々しいはずの政界の裏話ですら、「昔むかし、あるところに・・・」といった、お伽噺の雰囲気…

長男と草取~9?/?/2001・k257

自治会の公園清掃の前日、中学1年の長男に「明日、一緒に公園の草取をするか」と聞いたところ、「うん」と思いもよらぬ言葉が返って来た。翌朝7時から、町内の方々に混じって、中学生はひとり。私のすぐそばで、何くれとなく会話しながら、かまで草を刈った…

「雪」にまつわるエピソード~雪の降らないクリスマス・イブ~1?/?/2003・k256

曲 名 クリスマス・イブ歌手名 山下達郎 結婚した年の初めてのクリスマス。当時住んでいた市営団地の5階の我が家で二人だけで過ごした。どんなご馳走を食べたかは忘れたけれど、山下達郎の「クリスマス・イブ」を聞きながら、ワインを飲んだ。 まだ、CDが…

毎日が日曜日!~8/20/2002・k226

5年生の二男リョウが「毎日が日曜日みたいで、たのしーい」と言った。お盆休みの4日間。いつもより少し遅く起きて、みんなそろって朝食。祖父の家で、いとこ達とごはんを食べたり、映画『タイムマシン』を見に行って、帰りに本屋で『ローワン』の第1巻を買っ…

雑草のように~7/27/2002・k220

庭の草取りをしながら考える。子どもたちには、雑草のようにたくましく生きろ、とか何とか言いながら、日々の暮らしの中ではこういうふうに、ちゃんと名前もあるだろうに、雑草と決めつけて、抜いたり刈ったりしている。 生命力は見習うべきだけれど、たくま…

「二の腕縮小計画」~5/19/2002・k212

5/18号の「二の腕縮小計画」についてひとこと。 私は、個人的には、二の腕は太くたくましい方が美しいと思います。 たとえば、小泉今日子、深田恭子、水野美紀、そして藤原紀香。みんな二の腕がそれなりにたくましいですよね。 映画『ターミネーター2』を例…

サクランボ~4?/?/2002・k204

例年より早く咲いた桜は、散るのも早い。とはいえ、雨や風にさらされながらも結構長くもっているような気がする。 一枚一枚は小さな花びらが、無数に集まって生まれる、集団としての美にこそ、桜の美しさはあるのではないかと、健軍の自衛隊通りを車で抜けな…

「イムジン河、水清く」~3/2/2002・k199

フォーク・クルセダーズの「イムジン河」が、34年ぶりに発売されるという。歴史的な意味合いのある出来事だが、私にはまた別の記憶が蘇った。 3年前、小学校のPTAの広報委員をやっていたとき、障害を持った子どもさんたちの活動を記事に取り上げようとし…

「週刊クンタキンヤ」~3/2/2002・k198

◆物持ちのよさ Ⅰ いつものようにヘアブラシで、髪をセットしていて、このブラシは高校生のときに買ったんじゃなかったかなと、ふと思った。 大学生の頃、肩まで伸ばした髪をとかしたブラシも、持ち主と同じように毛が薄くなってしまったが。 良く言えば、物…

青髭~2/23/2002・k194

中1の長男の鼻の下にうっすらと黒いヒゲが伸びてきた。初めてヒゲをそるというのは勇気がいる。今思えば大したことではないのだが、友だちに冷やかされはしないかと、私も結構気にしたものだった。 そこで息子に「ヒゲを剃れ」と言い続けていたら、先日そり…

家庭訪問~5/6/2001・k185

仕事が休みだったので、中学1年の長男の家庭訪問に同席した。当人が一番緊張したとは思うけれど、入学してひと月くらいでは、先生の方だって話題に困るだろう。 家庭訪問というより「お住まい拝見」てな感じか。住環境のどこをチェックなんてマニュアルがあ…

前略。~5?/?/2001・k182

貴社のichipsをつまみながら、缶ビールを妻と飲んでいたところ、容器のフタが缶ビールのコースターにピッタリサイズなのに妻が気づきました。 これは使えるのでは、と思ったのでお便りしました。 それにしても「お気づきの点」があった場合の担当部署が明記…

それは他人事ではない~6/9/2001・k162

やりきれない事件である。真っ昼間の小学校で、何でこれほどまでの暴力がふるわれ、幼い生命が失われなければいけなかったのか。いたたまれなく、また救いようのない気持でいっぱいになる。 わが子が犠牲になっていたとしたら、いやわが子でなくて良かったと…

夢の旅~8/16/2000・k138

高校の同級生とジャマイカのスタジオに、レゲエを録音しに行く。ドラム・金田、ベース・斉藤、ギター・中村、そして私がヴォーカルである。低予算の旅なので、浜辺でラジカセ(!)で、録ることになるかも。楽器も生ギターと口(クチ)パーカッションてなこと…

ぼくの人生はいつ始まった

ぼくの人生はいつ始まった 朝が終わらないうちに 昼はやってくる 柱時計が12回打つことが お昼のしるしだろうか ぼくの人生はいつ始まった? 母の胎内にいたときには違いないけど 人生の始まりを 正確に知っている人がいるだろうか 秋が終わらないうちに 冬…

失業者のメンタルヘルス対策

会社の都合により昨年末で解雇され、昨日、職業安定所の説明会に行ってきました。昨年9月20日から失業認定申告書の記述に求職活動の具体的内容が求められるようになったとのこと。ただ、熊本の菊池職安だけの特別措置もある等、柔軟な対応を考えられてい…

犯罪者の親発言に思う

鴻池防災担当相の「犯罪者の親」発言は、私には事件そのものより衝撃であった。記者会見で言えば問題にされるということがわからずに、ただ感情に押し流されてしまったのだとしたら、わかりやすい事案だが、先月から問題発言が話題になっていることを思うと…

一家揃って飯を食うこと

私は昨年の暮れに失業して、ただいま求職中の身です。仕事を無くして良いことなどないはずなんですが、毎日、朝食夕食を家族四人で一緒に取れるようになったこと、これだけは何物にも替えがたく良かったと思えます。 それまでも休日には、一緒だったのですが…

(日本語を)声に出して読むために

10年ほど前、町内の会社に勤めていたとき、「こうしまち」を「合志町」と書いてもらうために私は、事あるごとに電話で説明を繰り返したものだった。その頃、県の設置する標識もローマ字では「GOSHI」となっていることがあったので、役場から訂正を申し…

プリーズ・プリーズ・ミスター・ポストマン

私の生まれ育った家はJR肥後大津駅の近くだった。祖父は鉄道郵便の仕事をやっていたので、若いときのことが懐かしかったのだろう、連れられてよく汽車を見に行った。 当時は、郵便も雑誌も貨物列車で町にやってきていた。駅舎の脇に投げ下ろされる郵袋と、…