大瀧詠一の「空飛ぶくじら」は、
1972(昭和47)年発表の作品です。
「空飛ぶくじら」については、フォーク・クルセダーズの北山修が、
TBSラジオのパック・イン・ミュージックで、
「ごらん、空を、くじらが飛んでるよ」という
ナンセンス・ギャグ(当時)をとばしてたのが、
時系列的には早かったと思う。
大瀧さんがどこかに書いていたが、
はっぴいえんどでは、あえて封印していた
ビートルズサウンドを正面から取り上げた曲ということだったが、
後半出てくるクラリネットが、大道芸みたいで、
どこか、あがた森魚の世界に通じる雰囲気。
くじらというのは、私たちの世代(と、その上下)にとって、
鯨肉として、学校給食の思い出と結びついている。
だが、この曲と捕鯨反対運動は、シンクロしていないとは思う。
予算消化のために行われているという見方もある。