そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

市議への質問状~武雄市の場合

佐賀新聞のインターネットサイトからの引用です。
(7月14日更新分)→リンク

市議への質問状、回答を公表 武雄市図書館委託計画

 「武雄市図書館歴史資料館を学習する市民の会」は
 13日、図書館の管理を
 「TSUTAYA(ツタヤ)」の運営会社に委託する計画をめぐり、
 市議全員に発送した公開質問状の回答を公表した。
 指定管理者に委託する条例改正に賛成した議員の多くが
 文書でのやりとりに応じず、
 回答したのは26人中11人。委託への賛否が分かれた。

 公開質問状は7項目。
 近くの「ゆめタウン武雄」にも喫茶や雑誌、
 文具販売の施設があり、
 増築してまで商業的空間を抱える必要があるのか、
 との質問には
 「おしゃれな文化に出合えることが今度の図書館構想」
 「多様なニーズに対応する憩いの場として考えるべき。
 商業的空間と位置付けなくてもいい」と評価も。
 一方で「わざわざ改造費を使ったり、
 ゆったりするスペースを減らす必要はない。民業圧迫
 との回答もあった。

 万一、指定管理者が撤退した場合の責任については
 「入札がないため、撤退は考えにくい。
 市長がいろいろな理由をつけて委託料を上げる」
 「委託期間は5年と定めているが、一度導入されたら、
 予算ごとに議会がチェックする機能が基本的になくなる」
 と不安視する回答があった。

 このほか「市議会は農協のような
 理事会制度ではないので、
 議決に対する責任問題はない」との回答もあった。


この指定管理委託計画自体には、
どうしても反対しなければならないような問題はない、
と私は考える。
事業というもの、動き出してみなければ、
問題が見えてこないものは多い。
武雄市長は、全国の耳目を集めただけでも
意義があるというようなことを言ってるが、
そう言い切るためには、本人のめげない力と
市民の多数の支持を得ているという自負があるのだろう。

事細かにフォローしているわけではないが、
樋渡武雄市長にしても、
地方自治体が経営する図書館とは、どうあるべきかを
きちんと考えているとは言えないだろう。
いまのところ、年中無休、開館時間の延長、
運営経費の圧縮、また他所にはないという
観光の目玉としての存在。
それだけで十分だという意見もあろう。
しかし、それは端緒に過ぎないと私は思う。

住民にとっての図書館の存在意義。
それを問い直す機会であったと思われるが、
記事にあるように、市民から議員に対するアンケートに
26名中11人という回答率をどう考えるか。
答える義務はないと考えて回答しなかった方もいるだろう。
採決で賛成するか反対するか、それがすべてだ。
しかし、なぜそうなのかの具体的な理由を
問われたら表明する責任はないのか。

市立図書館の指定管理委託の件は、
数ある議案の中の一つなので、
それについて、いちいち答えることもないのだろうか。
特定の団体からの要求とはいえ、
それにきちんと回答することが、
議員の責務であると私は思う。