そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

消費税10%への道

東京財団政策研究所の消費税アーカイブ

第13回第二次安倍政権(前編)→

www.tkfd.or.jp


同上(後編)→

www.tkfd.or.jp

消費税10%(社会保障と税の一体改革)の経緯と重要資料
というサブタイトルにあるように、まさに資料なのだけれど、
なかなか感慨深い歴史がそこにあった。
消費増税に興味などなかった安倍首相(当時)が
いかにして、8%、10%への増税の道を歩んだのか、
この時系列に他の要素を追加していくとさらに面白いだろう。
2014年(平成26年)11月18日の記者会見で
「来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、
さらに延期するのではないかといった声があります。
再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言
いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断
条項を付すことなく確実に実施致します」と言っていた。
その時点では嘘をつく気などなかったと信じたいが、
元来自分の言葉に無責任な人格なので、結果的に嘘をついた
ことになる。それでも、その後の選挙で勝っているので、
選挙で勝てば、何をやってもいいという神がかりを
自己肯定することになってしまった。
国民の責任は重いのだが、筆者が評価するように「意図せざる
リベラル経済政策(米国流の定義)を採用した政権」だったので、
日本の野党が、ただでさえまとまらないのに
勝てるわけがなかったのだ。