そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

「ルナールの猫」

日曜日は、ひとまずネコ通信があるので、
いろいろ、エントリーで思い悩まずに済む。
でも、ほんとに、あと5号で終わるのかな。

nya--------------------------------------

「…尻尾で輪を作ってその中に坐り、拳固のように格好よく引き締まっ
た頭で、余念なく夢想に耽る。…」

本棚からルナールの「博物誌」と言う本が出てきた。
昭和58年7月30日の第37刷と書いてある(新潮文庫 定価280円--->なにせ昭和の御代のことであるから…)。
その時読んだんだとは思うが全然覚えていない。
ちょっと読んでみようと始めたらとても面白い。
挿絵も入っていてボナールの筆である。
冒頭はその中の「猫」という5行ばかりの文章の中からの抜粋。
「尻尾で輪をつくり…」か、なるほど、いいね。
そこでCradleの写真の中からそういうカットを探してみる。
iPhotoの中の922枚をチェックする。なかなか条件にマッチする写真が無い。
2階の窓からのカットが多く、餌欲しそうに見上げているか食べてるかで、
なかなか「余念なく夢想に耽る」というのが無い。
まず尻尾は輪が作れる長さが必要なのだが
ボブテイルだとか、短か曲がりだとかの猫が多く、
結局選んだのは名誉を回復した(?)エルメスのこのカット。
短か曲がりの尻尾だし、夢想にも耽ってないが、
カタチがきれいだし、目もきれい。
ということで初代「ルナールの猫」ウイナーとなった。
ルナールの文章は、軽く明るく心の琴線に触れるものがある。
こういう文章をお手本にしよう。ルナールと通じ合う何かがあるような気がする。
そうか、この文章もフランス語の方が似合うのかもしれない。

Hermesrenard


Tink こないだの春分の日
白ネコの身元を確認していたとき、
例によってタンゴがL藤さんとこの冠木門にいた。
写真を撮ろうとカメラを構えたらもう1匹。
たたたと逃げてちょこんと坐って振り返った。
あれ、あ、こいつ前に一度見たことがある。
タンゴぎんがと同じ尻尾してるから、多分Brother or Sister。
額に模様がないね。背中に薄い模様があるのかな。
首輪してるからエルメスの子供達の中から1匹だけ貰われたのか?よかったな。
2匹と韻を揃えてティンクと命名。
ティンクというのは、ピーターパンに出て来る小妖精のティンカーベルを縮めたカタチだ。そういえば手塚治虫のまんが(リボンの騎士?)にもチンクというのが出てきていたけど
そういう意図だったのか。
このティンクも尻尾で輪を作っているな。


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●このメルマガは、いつもフィルムを現像に出していた駅の中の
DPE屋さんが閉店してしまい困ったなと思っている男の庭を中心に
2、3軒のご近所を縄張り・通り道にしているノラ猫(ベネツィアでは自由猫とも、
また最近ではTNR運動がらみで地域ネコとも呼ばれている)達と、
あと5号で52号だなな男の一方的な交流を綴ったものです。
ご迷惑かもしれませんが、ま、見てやってください。


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