そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

取り残されてもニッポン

野口悠紀雄氏の「07年頃までの景気回復が、
アメリカの消費増と円安という二つのバブルに乗ったものだった」
という主張に対して、私の考えと同じだと思ったものの、
氏の文章を読んで、そういう考えになっていたのかもしれない。

つまり、それほど影響を受けているということでもある。

日本の取った金融緩和・円安政策の間違いにしてもそうだ。
私のような素人でも、そう分析する。

ただ、だからこうすべきだという前向きの提言は、
なかなかできない。
氏は、都市基盤整備と介護、
そして農業での内需主導型の経済への転換を説く。
しかし、都市基盤整備が東京を中心に行なわれるなら、
地方は哀れだ。
要介護認定が量的に拡大するのも、
高齢化が急速に進む首都圏において顕著だろう。
もちろん、たとえば熊本県でも、
熊本都市圏とそれ以外という図式になるのかもしれない。

この本の最後の方では、
日本の将来に対して、か・な・り・暗い思いを抱くようになる。