2004-01-01から1年間の記事一覧
建築の現場でも映画製作の現場でも「○○組」という名称(社名)があったり、責任者のことを監督と呼ぶという共通点がある。 建物にしても映画作品にしろ、多くの人が関わって、ひとつの形にしていくという意味では同じ共同作業である。 良いものを作りたいと…
「わたしたちの家」ではなく、「みんなのいえ」となってしまうところが、家づくりの楽しいところであり、大変な労力が要るところなのかもしれない。 職人は職人なりに、素人は素人なりに住まいに対する思い入れや夢みたいなものがあって、それがぶつかりあっ…
現在、九州大学で心理学の教授をなさっている北山修氏が、NHKラジオ第二放送で「文化の深層心理学」という講座を開いている。 氏のお喋りのうまさは、フォーク・クルセイダーズのライブ・アルバムで、ほとんど暗記するくらい聞いていたので、変わらぬ名調…
先日、新潟から郵便が届いた。大学の先輩からのもので、封を切ると、CD-Rであった。片づけものをしていたら、当時(23~4年前か)録音したカセットが出てきたので、焼いて送りますとのこと。 確かにスタジオを借りて練習(デモテープ作り)した記憶はあ…
6.アギーは恋人(KDOヴァージョン) つくづく、山下達郎とボズ・スキャッグズだと思う。ドラムは、今は歯医者をやってるテツだが、高橋幸宏そっくりだ。7.シャボンの小舟 6.のメンバーに熊本市役所に勤めてる原野君がギターで入っている。8.ミラ…
「へ理屈を言うな」「言い訳をするな」。これらは、子どもが言葉で親のいい加減さを突いてきたときに、親が発する自己防御の常套句である。 子どもは、そんな親の言い逃れを真剣勝負で打ち負かそうとするんだが、いかんせん貧弱な語彙(ボキャブラリー)しか…
歩きながら、タバコを吸ってる人がいますよね。あのせわしなさ、余程忙しい人だと思うんですが、最近、喫煙場所が限られてきたせいだという話もあります。 運転中に吸ってる人、いますよね。あれも携帯通話と同様に危ないと思うんだけど、両方同時にやってる…
「カバチタレ!」の常盤貴子と深津絵里って、「アリーmyラブ3」のアリーとリンみたいだったと思います。 ドラマの主人公がどういう職業についているかは、かなり重要で、行政書士の目新しさは「HERO」の検事以上のものだった。 それに2人の掛け合いと…
熊本市は、市電の軌道を歩道側に寄せる「サイドリザベーション」を導入する方針だそうである。ヨーロッパでは珍しくないらしいが、国内初ということで、この秋、路面電車サミットが開かれる折、話題を呼ぶことは間違いない。おそらく新聞や雑誌、テレビなど…
(よその県民は知りませんが)熊本県民が貧しいなあと感じるのは、朝の通勤時間帯、狭い道路をトラックみたいなRV車で(多分)出社を急ぐ人たちを見るときです。 見るというか、離合するとき、エライ迷惑なんだけど、原野とか山岳地帯に仕事場があるんなら…
子どもに向って、自分のことを「お父さんは...」という言い方は、自分に敬称をつけて変だ。しかし、普通に誰でもそう言う。わが子に対して「私の言うことを聞きなさい」などと言う方が、奇妙に聞こえるくらいなのだが、子育てにおいて自分のことを第三者…
やりきれない事件である。真っ昼間の小学校で、何でこれほどまでの暴力がふるわれ、幼い生命が失われなければいけなかったのか。いたたまれなく、また救いようのない気持でいっぱいになる。 わが子が犠牲になっていたとしたら、いやわが子でなくて良かったと…
私の中学、高校時代(1970年前後)、私のアイドルは、横尾忠則さんでした―分野別にそれぞれアイドルがいましたが。 横尾さんの中学・高校時代の美術~アート分野でのアイドルは、どなただったでしょうか、教えて下さい。Then and Now : 熊本市現代美術館のプ…
■ジョン・レノンのテニス・シューズ 高校生のとき、読売新聞で、ジョン・レノンのテニス・シューズについてのコラムを読んだ。 多分「ライブ・ピース・イン・トロント」というプラスティック・オノ・バンドのコンサートのときの話だったと思うけど、白のスー…
名づけて「とりあえず、ロード・ムービー」、他に言いようがない。東京から北海道に行って、そこで車に乗って、色んな人たちに会うから。主人公たちが、時間的ロード(負荷)を背負ってるから。 だけど、今や「ロード・ムービー」ってのは、気の利かないセール…
桑田佳祐もカバーしたことのあるクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「雨を見たかい」が流れるクルマの広告。二男のリョウ(9歳)に「モノより思い出、っていうけど、思い出よりモノだよな」と水を向けると「もちろん。だって思い出って、時間がたて…
熊本大学での総合講座がこの本のもとになっている。これほど充実した内容の実践的な教養教育が以前から行なわれていたことは、驚きであり、また誇らしくも思えた。 自動車工学や法医学から見た交通安全、応急救護の実技などを学ぶことで、学生たちが卒業後、…
とある自主上映会で見た。小津安二郎監督の遺産で、昭和37年の作品である。当時の風俗がまず一番に楽しめる。あの頃とてもモダンだったであろう公団住宅での暮し。冷蔵庫を持つことはステータスだったようだ。戦争の影もまだ残っている。 お話は、娘(岩下志…
私の祖父が、小学校に上がる前(おそらく100年と少し前)のことである。自分の兄が学校で勉強しているのがうらやましくて、毎日窓の外から授業をのぞいていたら、ある日先生が「そんなに勉強したいなら、お前も中に入れ」と教室に入れてもらったという話を幼…
そういう幼時の思い出と多少関係があるかもしれないが、長男が1年生になって、しばらく交換日記をつけたことがある。身体があまり丈夫でなかった私と違って、息子は外遊びが好きでしようがないタイプなので、文章に綴ることが面倒になり(夜は疲れて早く寝て…
編集会議で、じっくり掘り下げてなんて言ってる内に、2年目が終わってしまったのだが、私以外の委員はひとりを除いて全員女性。「友だち」というテーマを選ぶということ自体が、私が個人的にセンティメンタルなのか、ジェンダーによるものみたいな気がしない…
宇多田ヒカルの誕生日だというんで、FMで久しぶりに「Automatic」を聞いた。ちょっと媚びるような甘えた、すねたような歌い方を、わざとらしく感じていたものだったが、違う、これは10代の少女の切迫した思いが、ストレートに出ていただけなのだ…
役所広司、品がなかったですね。興奮するとベランメエ調になったり、からだ全体がいい加減で出来ている役、見事でした。パロディは雑なようでいて細心の気配りがあってこそ、人前に出せるというものです。 こんなドラマを作れたのは、今のTV業界にあって「…
昨日の朝、いつものように通勤途上、県営団地の前で若い女の子2人づれが、親指を立て、日に焼けた腕をつき出しているのを見つけた。 一瞬何だかわからなかったのだが、それはヒッチハイクの合図だったようだ。通りすぎてブレーキを踏みかけ「あ、でもただの…
中嶋悟さんのドライビング講座の中に「きれいに走る」という表現を見つけて、これなんだと得心しました。 何につけても「マナー」「ルール」「モラル」とはよく言われることです。どれも当たっているけど、ピッタリ来ない言い回しでしたが、「きれいに走る」…
■この本についての(または著者への)ご感想、ご意見をお聞かせください。 一年以上前に買っていた。で、このハガキを出そうとずーっと思っていて埋もれていた。 ずーっと前、TV「ファッション通信」(だったかな)で、パリ暮らしの川原さんのドキュメントを…
いい詞、いい曲なんだけど、サウンドにちょっと色気がないなと感じてた。『ロッキー・ホラー・ショー』なんて、しょぼさの極致のガレージ・バンドみたいな音なのに、もうあれ以外に考えられないもんね。 ところが、クレジットで音楽=加藤和彦というのを見て…
毎日暑い日が続いていますが、そんなある日私は、用事で県庁の北駐車場に車を止め、降りようとして、あまりの騒音にわが耳を疑いました。何のことはない、お昼どきだったので、この屋内駐車場でエアコンをかけっ放しで、つまりエンジンを切らずに休憩してい…
PTAはボランティア活動の一つである。ということを小学校の役員の集まりで言ったことがある。そのときは、そのことについて、反応がほとんどなかったのだが、そのPTA活動の中で最も敬遠されると言われる広報委員をつとめて2年。2年目の今年は委員長だ…
ともかく、そうやってPTA活動に携わった多くの女性が、世の中の動きについて考えるようになり、社会性に目覚めたがために、時代状況が少しずつ変わってきたという一面もあるのではないか。そしてそれは、ごく自然なことである。 俗に、実社会での主たる働…